ジャンベ FAQ

エスニック雑貨店マライカで販売している、アフリカ民芸楽器『ジャンベ』についてご紹介します。ジャンベ通販のページはこちら→ ジャンベ商品一覧

ジャンベとは

人気のアフリカ民芸楽器、ジャンベ。ジャンベは、西アフリカ全般で叩かれている打楽器です。(主にギニア・マリ・セネガル・コートジボワール・ガーナなど。) 叩き方によって低音・中音・高音の3色の音色を叩き分ける事が出来ます。多くの地域で作られている為、地域ごとに形・木の材質は違いますが、1本の木をチェーンソーやノミの様な工具でボディの形を作り、ヤギ皮を鉄のリングで挟みロープで張るという形の構造は各国共通です。木をくり抜いて作られたボディには１頭のヤギの皮が張られています。ボディにペイントや彫刻をしているものもあり、インテリアとしても活用されることもあります。呼び方もジャンベ・ジェンベ・ジンベなど様々ですが、地域によって異なります。

ジャンベの歴史

おおよそ５００年以上前に誕生したとされています。当時は宗教的背景も強く、収穫などの儀式の時の歌や踊りのリズムを取る為の最も重要な楽器でした。また遠く離れた村落の間の通信手段としても用いられていたとされています。

またフランス植民地から独立後にギニアが国をあげて伝統音楽をバックアップし優れた音楽家を育てていった結果ママディ・ケイタなどのアーティストが生まれ、映画などをきっかけに世界に認知される事になりました。その後マリやセネガルも続き音楽大国として有名になり現在に至ります。ジャンベが世界中に広がるにつれて欧米のMEINL・LEMO・TOKA等のパーカッションメーカーや東南アジアの国々でも作られる様になり、多種多様に変化しています。

ジャンベの各部位の名称など

① ヘッド

ジャンベの叩く部分です。皮はヤギ皮を使用しています。ヤギ皮は薄いので手で叩くのに適しています。また西アフリカではヤギを食べる習慣があります。残った皮はジャンベやバラフォンなどの楽器に多く使われています。その他にも牛皮やプラスティックを使用した物がありますがマライカではヤギ皮のみを扱っています。ジャンベは基本的には最初にチューニングをしっかりと行えば１～2年位は良い音がキープ出来ます。おおよそ200kg～300kgの引っ張り強度でヤギ皮を限界まで張っている為、次第に音が悪くなっていきます。その際はロープを編んでチューニングを行う方法があります。

② 取っ手

ジャンベストラップを掛ける用の取っ手です。ロープを編んで作ります。ストラップは立ち姿勢で演奏する時に使用します。座って演奏する時はひざの間に挟みヘッド部分を外側に傾けてボディが斜めになった状態で演奏します。

③ リング

鉄の棒をボディに合わせ丸く成型しています。上に2本下に1本のリングが付いています。上のリングの1本には皮を巻きつけます。上下のリング各1本ずつに縦のロープを通す用の輪が作られています。

④ 縦ロープ

上下のリングの輪に２５ｍ～３０ｍ位の1本の長いロープを通し強い力でロープを締め付けて皮を張ります。ロープも消耗が激しい部分です。皮を張り替える際に交換する事をオススメします。

⑤ ボディ

土台になる木の部分。ジャンベが作られた地域によって材質が異なりますが、基本的に音の響きが良いとされる硬い木を使用しています。

ジャンベの木の種類

現在マライカで扱っているジャンベの種類です。その他ガーナ産はトゥエネボアウッド、セネガル産はディンブウッド、コートジボワール産はイロコウッドとなります。堅くて重い材質のものが響きが良いとされていますが、その他の細部の作りでも音の響きは変化します。またガーナ産は軽く持ち運びが便利な為、女性の方やちょっとしたレジャーの際などにオススメ出来ます。そして価格も安いのでジャンベ入門用としても人気があります。表の材質の名称ですが代表的なものを掲載しています。同じ材質でも地域によって名称が異なります。また色も個体差がある為に若干異なるものもあります。

ジャンベの音の出し方

ジャンベには低音・中音・高音の３種類の音色があります。叩き方の種類は色々ありますが、下記が代表的な３種類の音の出し方となります。

低音：ベース・バス

ドゥーンというジャンベ特有の重低音です。ヘッドの中央付近を手のひら全体で叩きます。基本的にはヘッド面に対してまっすぐに手を下ろす感覚です。手首から先の力を抜いて落とすような感じで叩くと良い音がでます。

中音：オープン・トン

ジャンベを叩く人は『トン』と呼ぶ中音です。その名の通りトンという音が出ます。低音と同じように力を抜き指を開かずに指の肉の柔らかい部分を当てる感覚で叩きます。ヘッドに指が当たった時にすぐに離す感覚で叩くと良い音がでます。

高音：スラップ・クラック

ジャンベならではの鋭く突き抜けるような高音がクラックです。叩き方は中音のトンと同じで唯一の違いは指を開くことです。ヘッドのエッジに指の付け根を当ててその反動で指先が当たる感覚です。当たったあとすぐに指先はヘッドから離れます。

以上の３種が基本的な叩き方です。

西アフリカのマリンケ族・スス族・バンバラ族などを中心に伝統的な名前の付いたリズムがおおよそ５０以上あります。インターネットの普及によりYouTubeなどでも有名なリズムの動画が数多くアップされています。

動画ジャンベワークショップマライカ辻堂店（YouTube）

ジャンベの保管方法

ジャンベの皮は非常に湿気に弱い為、雨の中での演奏などは避けて下さい。乾燥した時に皮が破ける原因となります。また直射日光に長時間あたっていた場合、車のトランクに積みっぱなしの場合なども皮が破ける原因となりますのでご注意下さい。通常屋内又は部屋の中で保管をして頂ければ問題ありません。直接エアコンがあたる場所などに長期間置いてあった場合もボディのヒビ割れや皮が破けやすくなりますので注意して下さい。

ジャンベのお手入れ

▲シアバター￥1,200

頻繁に演奏をする場合は特にお手入れは必要ありませんが、シアバターなどのオイルを皮やボディに薄く塗っておくと痛みを防ぐことが出来ます。当店ではシアバターを塗布していますが、無い場合などは家庭にある混ざりものの無いオイルでしたら問題なく使用することが出来ます。

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