中部アフリカ、カメルーン西部に居住するバミレケ族による「ドプ(Ndop)」と呼ばれる藍絞り染め布です。儀礼や収穫祭の時に王座の後ろの幕として使われるほか、王宮の妻や従者の腰巻として用いられ、今でも主に儀式などの際に身に付けられています。
幅5〜6センチ程度に手織りした木綿の生地を縫い合わせて幅広にし、そこに藍で絞り染めを施します。 男性が布に模様を描き、女性がその模様をラフィアの繊維で縫い絞り、藍染めの作業が行われます。 描かれる模様には、王の部屋や神殿を意味するものから農地や動物を意味するものなど様々なモチーフが組合わせられています。