Gudri インドの刺し子

「Gudri(グドゥリー)」は、西インドのグジャラートからきた刺し子を示す言葉です。
着古した布を補強するため、布を重ねて繋ぎ上から刺し子を施していきます。
ものを大事にする心から生まれたこの伝統技法により、
手間と時間をかけて布を新しく美しく生まれ変わらせます。

サリーや腰布(サロン)などインドらしい鮮やかな古布を、現地の女性たちの手で一針一針丁寧に縫っていきます。

薄く弱くなった布を二枚に重ね、刺繍で補強することで布を丈夫にし再利用していたのが起源。家具や壁に掛けたり、ベッドカバーにもなる大きなものからショールタイプの小ぶりのものなどサイズも様々で繊維製品が豊富な国ならではの布柄の多種多様な組み合わせも魅力です。

それぞれの家庭で忙しい家事や育児の合間に少しずつ、とても長い時間を掛けて一枚の布をびっしりと刺繍で埋め尽くします。直線のランニングステッチのほかに丸や四角模様など様々な文様の刺繍を施すことも。大きいサイズでは二ヶ月ほどかかることもあるのだとか。

何時間、何日もかけて丁寧に手縫いされています。気の遠くなるような作業を経て縫い合わされた布は、裏と表の組み合わせに同じものは二つとありません。

生地を何枚も重ねて丈夫にしているものも。いつかすりきれたところから別の柄が顔を出すかもしれません。そんなサプライズも楽しみの一つ。

村から集められたグドゥリーの布。この中から、なるべく状態の良いものを選ばせてもらい、縫製の工場に送って商品にします。

私たちがインドの手仕事に魅了される理由。
それは単純にまだ見ぬ世界への好奇心と見事な職人技に対する敬意、
そしてなによりそのひと針に込められた素朴なあたたかさや想いを感じ取っているからだと思えるのです。

グドゥリーのアイテム

グドゥリーの商品は、一部店舗を除く全国のマライカ、または、公式オンラインショップでも販売しております。