アフリカの民族布

アフリカの民族布 Traditional African Texstiles

民族的な柄が魅力的なアフリカのテキスタイル。
マライカでは、珍しいアフリカの民族布もお取り扱いしています。民族の根源を感じられる心躍るアフリカのアイテムをご紹介します。すべて通販できます。

アフリカ西部にあるマリ共和国で作られた泥染め布。バンバラ(現地語でバマナ)という民族によって作られており、バンバラ語で「ボゴランフィニ」と呼ばれ、“ ボゴ”は泥や粘土を、“ ラン” は道具や仕事の成果を、“ フィニ”は布を意味しています。
マリは綿織物の生産量がアフリカで最も多いため、ベース生地は国産のものを使用し、独自の染色工程を経て作られています。まず木の葉で布全体を黄色く下染めし、次に木の枝を使って柄を描きます。そして柄にそって泥を塗ります。泥は川や池から採取して 1 年以上乾燥させたものを水に溶いて使います。下染めで布に定着したタンニンと泥に含まれる硫化鉄とが化学反応をおこし、泥を塗ったところは黒く染まります。泥を洗い流し、最後にピーナッツ、苛性ソーダ、キビの糠と水を混ぜ合わせた漂白液を黄色く残った柄の部分にていねいにのせていき、洗い流して完成させます。
古くから黒地に白の幾何学模様は人の体に邪気が入り込むのを防ぐと考えられており、主に猟師や妊婦、月経中の女性、もしくは失血死の恐れのある者(けが人)が身に付けていました。またモチーフ一つ一つには意味があり、英雄を称えるものやバンバラ族の教訓など様々なメッセージが込められているそうです。

ウカラ

深いインディゴブルーに白い動物、幾何学的、有機的模様の入った布は「ウカラ(Ukara)」と呼ばれるイボ族(Igbo) 伝統の布です。イボ族はナイジェリア南東部やカメルーン、赤道ギニアにかけて居住している民族です。初めに染料を付けたペンのような棒で図柄を描き、その線にそって、ラフィア繊維の糸で括りながら縫い絞り染料が浸透しないよう防染します。これは男性の仕事とされています。余ることなくびっしり、しっかりと模様を縫い絞った後、次は女性達により藍染が施されます。ナイジェリアは湿気があり生育条件が理想的な地域では、幸いなことに野生の藍からすぐれた染料が採れるそうです。そして自分たちの好みの色合いに達するまで、複数回藍に浸し深いインディゴブルーに仕上げます。その後、乾燥させてからラフィアの糸を取り除きます。縫い絞られた部分は染まらずに白く残り、美しい模様が現れ完成します。

描かれている、ヒョウ、トカゲ、ドラム、人、幾何学的および有機的な形の模様は、「ンシビディ(Nsibidi)」と呼ばれ、何千種類もある表意文字です。イボ族の社会にエクペ結社と呼ばれる男子の秘密結社が存在しており、このンシビディ文字は彼らの抽象的な概念、教えなどを意味しています。布によく見られるヒョウはシンボルで、エクぺはヒョウという意味を持っているそうです。それぞれの柄に意味がありますが、この図象化された文字を解読する知識は秘密で結社に属する人々のみに限られており、他の者が見ても理解できないそうです。ウカラはエクペ結社の象徴として今なお大切にされています。

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イボ族の藍染布の商品

アフリカンプリント

大胆なデザインとカラフルな色合いが特徴的なアフリカンプリント。アフリカ諸国の植民地時代、イギリス、オランダ、スイス、インドで製作されていましたが、現在ではタンザニア、ケニア、インドでの生産がメインです。特に安定して生産、輸出ができるインド製のアフリカンプリントが世界中で使用されており、グジャラート州ジェットプール地方から毎年沢山の布がアフリカ各地へ輸出されています。
ケニアの女性たちが身に着けているカンガと違い、アフリカンプリントはテーラー仕立てで楽しむために生産されている布で、連続模様が多く見受けられます。古典的な柄にとどまらず、多様で自由なデザインのアフリカンプリントは今ではファッショントレンドの1つとなっており、世界中で愛されています。

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アフリカンフェア開催 2023

アフリカの民族布を使ったファッションアイテムのフェアを開催いたします。

AGBADA

ギニア湾に面したアフリカの国ナイジェリア連邦共和国に居住する、西アフリカ最大の民族ヨルバ族の男性用民族衣装です。ヨルバ語で”Agbada″と呼ばれるもので、幅広の袖が特徴的なローブです。酋長やエリート層が着用していたもので、体を包む重いローブは、苛酷なことの多い環境で保護的な役割も果たしていました。ヨルバ族は藍を扱う技術にたけており、こちらのローブも藍染されたものです。また、魔除けのシンボルモチーフとして、首回りには「 2 本のナイフ」、右身頃にはタンバリ(太鼓)のモチーフが細かく刺繍されています。

AGBADAは巡回展でご覧いただけます。
アフリカンフェアについて詳しくは以下のページをご覧ください。