エスニックな土地の文化に触れる時、魅了されずにはいられない、華やかな民族衣装。代々受け継がれ、婚礼など伝統儀式に纏われてきたその大切な衣装は、美しく、民族の誇りを感じます。マライカが世界中から集めた、そんな民族衣装コレクションをご紹介します。
これらの民族衣装はすべて、一部の店舗またはオンラインショップ(通販)でのご購入が可能です。
INDIA
レンガ・チュンニ
インドの民族衣装、サリー。レンガ・チュンニは、インド北西部ラジャスタン地方のブラウス・スカート・ベールの3点からなる民族衣装で女性達のフォーマルドレスとして着られています。
金糸やビーズ、スパンコールと共に金属のモール糸が縫い付けられた「ザリ」刺繍が施されています。
この美しい刺繍はかつてマハラジャの衣装を彩る技術として重宝されてきました。
衣装と共にジュエリーや装飾品を身に付け、盛大な結婚式で豪華で華やかに引き立ててくれる衣装です。
THAILAND
ヤオ族
鶏頭の花を思わせる重厚な赤い襟巻き状の袖がついた民族衣装。
東南アジア北部の山岳地帯から、中国まで広く暮らしている少数民族のヤオ族の衣装です。その中でもタイのヤオ族は刺繍を得意とし、緻密で美しい模様を刺し上げます。
また藍染にも長けており、染まったら日に干しまた染めるという作業を繰り返して深い藍色の生地に仕上げます。その深みのある色からは民族の歴史が伝わってくるようです。
モン族
タイの山岳には中国南部にルーツを持ち、美しく色鮮やかな民族衣装を身に纏うモン族が住んでいます。
モン(Hmong)とは、「空の民」で空に一番近い民族という意味。歴史上の迫害などにより、種族を守るために文字を持つことをやめ、刺繍やアップリケで表現をしてきた民族です。
数百種にも及ぶ刺繍などのモチーフ「Paj Ntaub(パンドウ)」には、その1つ1つにきちんと意味が込められています。民族伝統の手法が輝き、魅了される民族衣装です。
MEXICO
サポテコ族
メキシコ・オアハカ州南部テワンテペク地方に居住する海岸部サポテコ族女性の盛装用民族衣装です。
黒のベルベットやサテン地に絹で大きく花模様を刺繍したウィピルと、裾にオラン(Holan)と呼ばれる幅広のレースを縫い付けた、同じ生地に揃いの刺繍のロングスカートを着用します。
サポテコ族の女性はスペインやアジアの服飾の影響を受けた華やかな民族衣装で知られており、頭には白いレースで飾られたウィピル・グランデを被ります。
チナンテコ族
トォステペック地方Valle National(バジェ ナシオテル)のチナンテコ族。
花や樹木・昆虫などを取り入れて、幾何学的なタッチと派手な色合いのクロスステッチが特徴です。
AFGHANISTAN
パシュトゥン族 ケミス
鮮やかな色彩と細かい手刺繍やビーズ刺繍が特徴の遊牧民パシュトゥン族のケミスと呼ばれる女性用民族衣装です。
胸や袖口などに縫い付けられた刺繍の飾りは、衣装が古くなると新しい物に付け替えられ長く大切に使われてきました。 遊牧生活から生み出された豊かな色彩の染織品は、身を守護し、家族の繁栄を祈り、民族の誇りを表わします。
USA
ネイティブアメリカン スー族
スー族は、アメリカ合衆国北部に先住する最も勢力を誇った平原インディアンです。「ウォー・シャート」(上着)は“戦 士の晴れ着”とも呼ばれ、鹿皮のポンチョに銀製のパーツやビーズが装飾されています。スー族ではこの服を着る 資格は勇者中の勇者に限られており、高い地位を表します。「ウォー・ボンネット」(ヘッド・ドレス)は “戦の帽子”とも 呼ばれ、羽根の一枚一枚が戦場での命がけの手柄を表し、戦士の生命を守る力を持つと信じられてきました。 近年では祭りの装飾品として身につけられていますが、その姿からは戦う民族の伝統と力強さが伝わってきます。
MOROCCO
ベルベル人 カフタンドレス
モロッコの先住民族、アトラス山脈の村に住むベルベル人のカフタンと呼ばれる結婚式衣装です。
こちらは35年ほど前に作られたもので、花嫁が結婚前に自身で作り、結婚式に着るそうです。
伝統的な着用方法はドレスにベルトとスカーフ(頭にかぶるショールのようなもの)を一緒に着用します。