藍染め Natural dyeing

藍染の歴史 Indigo history

古来から世界中の人々に愛されてきた、藍染め。
マライカでは、昔ながらの製法で作られた藍染めの製品をお取り扱いしています。上品で味わい深い藍染めの歴史とアイテムをご紹介します。すべて通販できます。

藍染の歴史

藍染めとは

藍は世界中で古くから用いられている植物染料で、その歴史は長く、紀元前3000年頃インダス文明の時代から使用されており、ミイラが藍染の布をまとっていたと言われています。
日本にはおよそ1200年前に中国から朝鮮を経由して伝えられました。藍とは青色成分の色素「インディゴ」を含む染料のことで、それを生み出す植物の総称です。蓼藍、琉球藍、インド藍、大青など世界中には100 以上もの品種があります。また、インド生まれの「インド藍」が、染めの原料として多くの国々で使われるようになり、「インディゴ」とも呼ばれるようになりました。語源は、ギリシア語の「indikon」で、これがラテン語の「indicum」、ポルトガル語を経て、英語の「indigo」になったそうです。堅牢で比較的手軽に染めることができるため、多岐にわたり基本の染料として広く親しまれてきました。

タイ・チェンマイにある染め場の様子
染色の工程は使用する藍の種類により異なるため、世界各国地域には様々な染め方がありますが、特有の深みのある美しいブルーは、大変な時間と手間をかけた工程を経なければ生まれません。インディゴ色素が溶けた染液に布や糸を浸し、それを引き上げ、空気にさらして酸化させることで発色し、藍色が現れます。沈着と酸化発色の工程を何度も繰り返して染色し、染色回数の違いで藍色の濃淡を表現します。
染色表現も多様にあり、絞り染や型染、ろうけつ染といった様々な技法と組み合わせたり、他の色の染料を重ねて染めたりすることによって多彩な表情が生まれます。藍染された衣料や小物は色褪せにくく、使い込み洗濯を繰り返すうちに、色が落ち着き、柔らかく人肌に馴染むようになります。
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藍染めの商品

タイ・チェンマイでの藍染めの工程


原料となる藍の畑


藍の生薬を水に入れて潰し染料を作る


ペースト状に仕上がった染料を保管する藍窯


生地をもみ込みながらよく攪拌させ空気に当てる


染め上がった生地をたっぷりの水で洗いにかける


空気にさらし藍色の深みを出し乾いたら完成

  

世界最古の染料 藍

人類最古の染料と言われている藍は、染めの原料としてだけでなく、有史以前から人々の体を守るものでもありました。日本でも赤ちゃんの湯揚げとして藍染めで作った大風呂敷を使っていた時代もあるそうで、藍染めされたものは消臭効果、細菌の増殖を抑制する効果、虫除け効果などの性質も持っていると言われていました。また、古来より多くの効能を持つ薬草として珍重されてきた歴史もあり、肌に塗ったり、貼ったり、煎じて飲んだり、食べたりと人々の暮らしに欠かせない大切な存在だったようです。心地良いだけでなく、暮らしの中で人々を守ってきた藍。人類の知恵と労力、藍への思いがなければ確立しなかったであろう貴重な文化です。

藍染めの商品

マライカで販売している藍染めの商品をご紹介します。


タイの藍染スカーフ
¥5,900

タイの山岳民族モン族のインディゴ生地を使ったレザーバッグ
大¥24,000/小¥28,000
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